タンディンは1区に位置していますが、2km南の観光地エリアとは全く異なる雰囲気を持っています。この界隈には本格的なウェットマーケットがあり、チューインガムのようなピンク色に塗られた教会、そして地元の人々が何十年も通い続けている朝食屋台が軒を連ねています。
ピンクの教会 — 40分ではなく5分で十分
ハイバーチュン通りにあるタンディン教会は常に写真撮影のスポットとして人気です。キャンディのようなピンク色の外観は実に印象的で、1870年代のフランス植民地時代の改修によるものです。ツアー客が階段を占領するのを避けたいなら、午前8時前に行くのがおすすめです。ミサは定期的に行われているため内部を見学できることも多いですが、ここは博物館ではなく現役の教会であることを忘れないでください。数分間写真を撮ったら、西へ200メートル歩いて市場へ向かいましょう。そこが、この街の朝の本当の姿が見られる場所です。
タンディン市場 — その実態
ヴィンカイン通り周辺にあるタンディン市場は、観光客向けに整えられたフードホールではなく、地元の人々の生活を支えるウェットマーケットです。ベンダーたちは午前5時頃から店を開き、新鮮な魚や豚肉、ハーブ、農産物を販売し、10時頃には店じまいを始めます。市場の周辺には調理済みの料理を出す屋台が並び、プラスチックの椅子や折りたたみテーブルが置かれ、その日の朝に作られた料理が提供されています。
1区や3区に滞在している場合、タンディンは中心部のドンコイ通りからGrabで約10分です。朝食のためにわざわざ足を運ぶ価値があり、観光客の混雑も少ない絶妙な距離感です。

写真:Vietnam Tri Duong Photographer (Pexels)
おすすめのグルメ
バインクオン (Banh Cuon)
「バインクオン」は、豚ひき肉とキクラゲを包んだ蒸し米粉ロールで、見た目はシンプルですが、完璧に作るには熟練の技が必要です。生地は透き通るほど薄くなくてはなりません。タンディン市場の北側には、午前6時頃からバインクオンを提供する屋台が2〜3軒あります。チャー・ルア(ベトナム風ポークソーセージ)、もやし、つけ汁がセットになった一皿は35,000〜45,000 VNDです。時間が経つと生地がベタついてしまうので、すぐに食べるのが鉄則です。
フーティウ (Hu Tieu)
サイゴン名物の「フーティウ」は、中国南部発祥の澄んだスープの麺料理です。ここではスープなしの「コー(kho)」スタイルがおすすめで、普段フォーばかり食べているならぜひ試してみてください。麺はフォーよりも細く、スープはやや甘めで、トッピングには豚ひき肉、エビ、揚げエシャロットが乗るのが一般的です。市場の屋台では一杯40,000〜55,000 VNDほど。店によっては、混ぜ麺(コー)に小さなスープを添えてくれるところもあります。
ブンマム (Bun Mam)
「ブンマム」は、メコンデルタ地方発祥の発酵魚介スープ麺で、今やサイゴンの食文化に深く根付いています。その香りは強烈で個性的。発酵させたライギョをベースに、レモングラス、エビペースト、豚肉で味を調えています。太めの米粉麺に、ナス、豚バラ肉、エビがトッピングされ、独特の風味を和らげるための新鮮なハーブが添えられます。万人受けする味ではありませんが、このエリアで最も興味深い料理の一つです。価格は55,000〜70,000 VNDほど。
コーヒーと甘いもの
食事の後は、教会の方向へ歩いていくと、昔ながらのカフェ屋台がいくつか見つかります。ここでは「ベトナムコーヒー」が今もフィン(フィルター)で淹れられており、15,000〜20,000 VNDで楽しめます。練乳入りのアイスコーヒー「カフェ・スア・ダ」を注文して座れば、1時間はのんびりと人間観察が楽しめます。こうした店の中には、朝の時間帯に「バントゥー(中が空洞の揚げドーナツ)」を売っているところもあります。

写真:Trần Phan Phạm Lê (Pexels)
アクセスとベストな時間帯
タンディン市場は1区のグエンフーカウ通りとバレチャン通りの交差点にあり、ベンタイン市場から北へ約1.5kmの場所にあります。ブイビエン通りからGrabを利用すれば、ラッシュ時を除いて約12分です。最高の品揃えと活気を感じるなら、午前6時半から8時半の間に行くのがベストです。9時を過ぎると屋台が片付けを始め、街のエネルギーも落ち着いてきます。
教会を静かに見学したい場合は、平日の午前中(特に9時から11時の間は学校の団体やツアー客が多い)を避けるのが賢明です。
実用的なアドバイス
小銭を用意しておきましょう。市場の屋台では10,000 VNDや20,000 VND札が重宝され、200,000 VND札だとお釣りがないと言われることがよくあります。市場内は現金のみです。サイゴンの食文化をもっと深く探求したいなら、2km南の4区の川沿いエリアも、別の日の朝に訪れる価値があります。
最終更新 · May 29, 2026 · 独自取材、スポンサーなし。







