最終更新 · May 26, 2026 · 独自取材、スポンサーなし。
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フエの夜の食文化は、観光客向けのレロイ通りだけではありません。日が沈んだ後、地元の人々が実際に通う隠れた名店をご紹介します。

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フエは、ハノイやサイゴンに比べると夜が早い街ですが、食の楽しみが終わるわけではありません。夜のフエでは、大通りから脇道へと舞台が移ります。午後8時を過ぎるとプラスチックの椅子が並び始め、9時頃にはグリルの煙が立ち上り始めます。
レロイ通りやフンヴオン通りは、初めてフエを訪れる人にとって分かりやすい選択肢です。ドンバ市場周辺には、「バインミー」や串焼きを売る屋台がいくつかあり、観光客には便利です。価格もVNDとUSDで明記されており、英語が通じるスタッフもいます。しかし、そこには「利便性」という名の少しばかりの割増料金が含まれています(2本先の通りなら半額で食べられるものが、ここでは40,000〜60,000 VNDほどします)。雰囲気も、空腹を満たすためというよりは観光客向けに整えられています。
地元の人々と同じような夜を過ごしたいなら、フーカム運河を渡り、南側の住宅街にあるチラン通りやグエンシンクン通り周辺を散策してみてください。英語の看板もQRコードのメニューもありません。ただ、蛍光灯の下で近所の人たちが集まって食事を楽しんでいる、そんな光景が広がっています。
ドイクン通り沿いや、ブイティスアン通りから続く路地は、フエの住民が「ネムルイ(nem lui)」を食べる場所です。ネムルイとは、レモングラスの茎に豚のひき肉を巻きつけて炭火で焼いたもので、ライスペーパーに青バナナやスターフルーツと一緒に巻いて食べます。10本入りの一皿で35,000〜45,000 VNDほど。自分で巻くのは少しコツがいりますが、2〜3回試せば慣れるはずです。
同じ屋台では、たいてい「バインウオット・ティットヌオン(banh uot thit nuong)」も扱っています。これは蒸したライスペーパーに焼き豚をのせ、ヌクマム(魚醤)と干しエビをかけた料理です。一見シンプルですが、一口食べるとすぐにおかわりしたくなる美味しさです。
ほとんどの屋台は午後8時頃から火が入り、週末は深夜まで営業しています。平日の場合は、全メニューから選びたいなら午後10時30分までには到着することをおすすめします。
チュオンティエン橋の南側にあるアンクー周辺では、夜になると屋台や店舗が自然と集まり、活気づきます。ここは形式的な市場というよりは、カタツムリ売り、焼きトウモロコシ屋、そして「バインチャンヌオン(banh trang nuong:卵、ネギ、干しエビをのせて焼いたライスペーパー、通称ベトナム風ピザ)」を売る女性などが集まる、オーガニックなコミュニティです。バインチャンヌオンはトッピングによりますが、15,000〜25,000 VNDほどです。
このエリアのカタツムリ料理店も、特筆すべき存在です。

Photo by King Ho on Pexels
フエの夜において、「Oc(オク)」=カタツムリや貝類は欠かせない存在です。手書きの看板に大きく「Oc」と書かれた小さな店には、午後8時30分頃からグループ客が集まり、レモングラス蒸しのカタツムリ、チリとバジルで炒めた貝、ネギ油で焼いた牡蠣などを囲みます。
グエンチュオントー通り周辺には、信頼できる店がいくつかあります。価格は一皿または1kg単位で、Hudaビール(フエの地ビール。1缶約15,000 VNDと安く、どこでも飲めます)を飲みながらしっかり食べても、一人あたり80,000〜150,000 VNDあれば十分です。どこでも共通のスタイルは、料理をたくさん注文して、ゆっくり時間をかけて、賑やかに会話を楽しむこと。
もし迷ったら、ビール冷蔵庫に結露がついていて、両親世代の人々でテーブルが埋まっている店を探してみてください。それが「当たり」のサインです。
フエは「チェ」で有名です。チェはベトナム風の甘いスープやデザートドリンクの総称で、緑豆、黒目豆、蓮の実、タロイモなど何十種類ものバリエーションがあり、温かいものも冷たいものもあります。デザート屋台は午後6時頃から住宅街の主要な通りに現れますが、夕食後の夜遅い時間の方が種類が豊富です。
王宮の城壁に近いチャンフー通り沿いには、低いテーブルを並べて夜10時や11時まで営業しているチェの屋台がいくつかあります。一杯10,000〜20,000 VNDほど。「チェ・ハット・セン(蓮の実のチェ)」は特にフエを代表する味で、上品で控えめな甘さが特徴です。南部のこってりした味とは一線を画します。
冷たいものが欲しければ、街中の屋台で大きなガラス瓶に入って売られている「ヌオックサム(nuoc sam)」をどうぞ。ほんのり甘いハーブティーのような飲み物で、氷を入れて提供されます。薬草のような風味があり、フエの湿度の高い夜にはぴったりです。

Photo by Nguyễn Hưng on Pexels
フエは、夜のストリートフードを楽しむ分には比較的安全な街です。軽犯罪は存在するため、混雑した場所ではスマートフォンをテーブルの上に放置せず、口が閉まるバッグを使用してください。しかし、午後10時過ぎに屋台で食事をしている一人旅やカップルは、ここではごくありふれた光景です。
価格については、メニューがない場合は注文前に「Bao nhieu tien?(いくらですか?)」と聞けば問題ありません。言葉が通じなくても、ほとんどの店主は電卓を見せてくれます。観光地ではたまに割高に請求されることもありますが、法外なぼったくりというよりは、地元価格に5,000〜10,000 VND上乗せされる程度です。
フエの食文化をより深く理解するには、昼間にドンシュアン市場(ハノイの同名市場とは異なり、フエの地元市場)を訪れて、旬の食材を知るのもおすすめです。朝の「ブンボーフエ(분보후에 / 顺化牛肉粉 / ブンボーフエ)」から夜のネムルイまで、フエの料理を堪能するには、少なくとも丸2日間かけて食べ歩く価値があります。
ほとんどの屋台は現金のみです。小銭(10,000 VNDや20,000 VND札)を多めに用意しておきましょう。焼き物屋台やカタツムリ店は、木曜日から日曜日にかけて最も活発です。10月から12月にかけて多い大雨の日は、屋台が早めに店じまいすることがあります。天気が怪しい日は、午後11時ではなく午後9時頃を目指して行くのが賢明です。