Nghe AnにはDa NangHoi Anのような観光インフラの喧騒はない。それこそがこの省の魅力だ。Ho Chi Minhをはじめ多くの革命指導者を輩出したこの地に訪れる欧米人観光客は少なく、だからこそ食事は本物で、ベトナム中部の実際の姿に近い何かを目撃できる。省都のVinhは人口50万人の雑然とした港湾都市で、まずまずのホテルとレストランが揃うが、本当の見どころは内陸部と海岸沿いにある。

Vinh:拠点であって目的地ではない

Vinh市街は食事と一泊以上引き止める力はない。市の中心部はソビエト様式の住宅ブロックとバイクの喧噪が交差する碁盤の目だ。それでも食事だけは絶対にしていくべきだ。Vinhは麺文化が発達している。Hang Dau市場周辺の小さな店で「hu tieu」(南部スタイルの豚肉と海老の澄んだスープ)を試してみよう。25,000〜40,000 VNDが相場だ。「com tam」(砕き米に焼き豚と卵を乗せたもの)も質が高く、一皿30,000 VNDほどだ。

宿泊が必要なら、川沿いのNinh Hai Hotelが清潔で手頃、一泊300,000 VND程度だ。長居は無用——午後は街を歩いて、翌朝には次へ向かおう。

Phong Nha–Ke Bang:洞窟と石灰岩の大地

Phong NhaはVinhから南へ約45km、バスかレンタルバイクで1時間ほどだ。ほとんどの旅人にとってここが最大の目当てとなる。UNESCO登録のカルスト地形に洞窟、川、トレッキングコースが広がり、エリアの中心となるのはGianh川沿いのDong Hoiの町だ。

Son Doong Caveは体積で世界最大とされる洞窟で、このエリアの主役だ。ツアーは3日間、一人USD 3,000以上、体力と岩登りが求められる。気軽に立ち寄れる場所ではない。挑戦するならOxalis Adventure ToursかSon Doong Rescue Centreに早めに予約を入れること。

より手軽なのは**Phong Nha Cave**(ボートで進む川の洞窟)とKe Bang Cave(コウモリが住むトンネル状の乾いた洞窟)だ。Dong Hoi町からのハーフデイボートツアーは一人300,000〜500,000 VNDで両方をカバーする。川沿いのDong Hoi町にはゲストハウスやレストランが揃い、夕方の散歩が心地よい川沿いもある。地元のbanh hoai(ひき肉とハーブを包んだ焼きパンケーキ、近くのHoi Anのものに似ているが観光客向けでない分だけいい)を試してみよう。15,000〜25,000 VNDだ。

Cua Lo:リゾートの演出なしのビーチ休暇

Cua LoはVinhから東へ20kmにある漁村兼ビーチタウンだ。Phu QuocやMui Neのような華やかさはなく、飾り気がない。長い砂浜、いくつかの海鮮レストラン、週末に泳ぐ地元の家族連れ。ホテルはシンプルだが十分で、海の見える部屋なら200,000〜400,000 VND程度だ。

最大の魅力は海鮮だ。海沿いを歩いてどの店に入っても外れはない。新鮮な焼きイカ、カニ、エビはHanoiの半値で食べられる。二人分のフルミール——イカ、魚、青菜、ご飯、ビール——で200,000〜300,000 VND。英語メニューはないが、指さしと笑顔で十分通じる。

Cua LoはVinhからの日帰り(タクシーで40分、約100,000 VND)でもいいし、ゆっくりしたいなら一泊してもいい。

ベトナムの夕暮れ時、ボートから大きな網を投げる漁師の穏やかな風景。

Photo by Quang Nguyen Vinh on Pexels

Pu Mat:ジャングルと野生動物

Pu Mat国立公園はVinhから南西へ80km、ラオス国境近くにある。密林が続く本物のジャングルで、観光客はほとんどおらず、メインの入口を離れると舗装路もなくなる。絶滅危惧種のマレーグマ、ラングール、サイチョウが生息する保護区だ。

安全に探索するにはバイクガイドが必要だ。Vinhのホテルで手配するか、Pu Matのビジターセンターに事前に連絡しよう。ガイド付きバイクでの終日ツアー(8時間)は400,000〜600,000 VNDだ。トレイルは簡素だが、見返りは人混みのない静寂と本物の森だ。

水、帽子、虫除けスプレーを持参すること。園内にレストランはないので、出発前に食事を済ませておこう。

Ho Chi Minhの生家:Kim Lien村

Kim Lienは、Vinhからおよそ40kmのDuc Tho地区にある村で、Ho Chi Minh(当時はNguyen Tat Thanhと名乗っていた)が生まれた場所だ。再建された幼少期の家屋と広場の大きな像を擁する小さな歴史博物館・廟として整備されている。

ベトナムの修学旅行生や年配の参拝者が多く訪れる場所で、欧米人の姿はほとんどない。入場無料だが規模は小さく、建築的な見どころが豊富なわけでもない。20世紀のベトナム史に関心があり半日の余裕があるなら訪れる価値がある。Vinhからバイクタクシーで片道約50,000 VNDだ。

A Lua–Thanh Chuong:陶器と工芸の村

Thanh ChuongはVinhから約30kmにある小さな陶器の村で、職人たちが何世紀も変わらぬ手法で素焼きの食器や屋根瓦を作り続けている。観光地として整備されていない素朴さが清々しい。

メインロードを歩き、職人と言葉を交わし、運が良ければ窯焚きの作業を見学して、小さな壺(50,000〜200,000 VND)を直接買い求めよう。立派なショールームはない。本物の仕事があるだけだ。2〜3時間を見ておき、その後バイクでVinhに戻って昼食にするといい。

ベトナムの昼間、市場の地べたに座り竹製の魚かごを編む人々を上から見た様子。

Photo by Quang Nguyen Vinh on Pexels

行かなくていい場所

Vi Xuan Beach(Vinh北部)とKhe Sanhは古いガイドブックで紹介されることがあるが、工業地帯か特定の歴史的関心を持つ人向けの場所にすぎない。特別な理由がなければスキップしよう。

高校の試験シーズン(5〜6月)は道路が混雑し、Tet(1月下旬〜2月上旬)はほぼすべてが閉まる。9〜10月は雨で辺境への道が寸断されることがある。いずれも避けるのが賢明だ。

Nghe Anで食べる

VinhとDong Hoi以外では、食事はシンプルで地域色が強い。「Banh chung」(豚肉と豆を詰めた四角いもち米ケーキ)はTetに登場する。淡水魚と海老が定番だ。コーヒーはおいしい——ベトナムコーヒーを氷の上から注いだもので、屋台なら10,000〜15,000 VNDだ。

英語メニューはほぼない。指さし、笑顔、「Bao nhieu?」(いくら?)の一言で十分だ。タンパク質とご飯か麺の一皿が30,000〜60,000 VNDで出てくる。

よくある質問

Phong NhaからVinhまでの距離と行き方は?

Phong NhaはVinhから南へ約45km、バスかレンタルバイクで1時間ほどだ。Gianh川沿いのDong Hoi町を中心とするUNESCO登録のカルスト地形エリアだ。Dong HoiからPhong Nha CaveとKe Bang Caveを巡るハーフデイボートツアーは一人300,000〜500,000 VND。体積で世界最大とされるSon Doong Caveは3日間のツアーでUSD 3,000以上かかり、Oxalis Adventure Toursへの事前予約が必須だ。

Cua Loビーチの海鮮料理の値段は?

VinhからRome東へ20kmのCua Loには海沿いのレストランが並び、二人分のフルミール——焼きイカ、魚、青菜、ご飯、ビール——で200,000〜300,000 VNDだ。同じ内容をHanoiで食べるとおよそ倍の値段がする。レストランに英語メニューはなく、食べたいものを指さすのが普通のやり方だ。VinhからCua Loへのタクシーは約40分、約100,000 VNDだ。

Vinhで食事をする価値はあるか、それとも素通りすべきか?

Vinhは一食だけ立ち寄って先へ進む価値がある。Hang Dau市場周辺の小さな店では、澄んだ豚肉と海老のスープ「hu tieu」が25,000〜40,000 VND、砕き米に焼き豚と卵を乗せた「com tam」が30,000 VNDで食べられる。観光客向けの値付けなしでベトナム中部の麺文化を体験できる場所だ。一泊が必要なら、川沿いのNinh Hai Hotelが約300,000 VNDだ。

実用情報

Nghe AnはHanoiからバスで8時間(約250,000 VND)、Da Nangから4時間(約150,000 VND)でアクセスできる。Vinh空港の便数は限られており、バスの方が現実的だ。Vinhでバイクをレンタル(100,000〜150,000 VND/日)すると農村部の探索が一気に広がる。観光地より英語は通じにくいので、翻訳アプリをダウンロードして気長に構えよう。気候のベストシーズンは10月〜3月。4月〜9月は暑く湿度が高い。

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最終更新 · May 26, 2026 · 独自取材、スポンサーなし。